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日本大学文理学部                   学生国際ボランティアグループ  Salamat”A” 

更新日:2021年4月18日



———学生国際ボランティアグループ Salamat”A”はどのような活動をしているか教えてください。

私たちは、主に奨学金支援・寄付物品支援・フェアトレード商品の販売を通じて、フィリピンの子ども・若者の教育支援を行っています。奨学金寄付のための資金は、区内や沿線地域のイベントへの参加によっていただいた募金や、イベントでフィリピンのコーヒーやお菓子、フェアトレード商品を販売させていただくこと等で集めています。


世田谷区内でもイベントでの出展や学園祭、他にも地域のお祭りのお手伝いをしています


毎年夏にフィリピンスタディーツアーを行い、奨学金を支援している現地の大学生と交流をしたり、支援地域の小学校を訪問してタガログ語での劇とダンスのパフォーマンスを行ったりします。また、スタディーツアーの際に現地のお母さま方が作るフェアトレード商品の買い付けも行います。私たちが直接購入することにより中間搾取がなく、製品を作っている方々への直接の収入となります。家庭の収入が増えることで、子どもが働く必要がなくなり、学校に行くことができる環境を間接的につくることにつなげています。


———団体の設立の経緯を教えてください。


2006年、日本大学文理学部社会福祉コースで学ぶ学生が児童福祉の授業で子どもの貧困に関心を持ち、何かできることはないかとコースの仲間に呼びかけ、国際協力NGOワールドビジョンジャパンのチャイルドスポンサーシップの活動に参加したことが始まりです。


学生が訪問をして支援金の使い道が見えるところにしたいという理由から、支援地域をフィリピンに選択し、当時小学校1年生の1人の男の子を支援しました。しかし、ワールドビジョンジャパンの支援期間には限りがあり、ワールドビジョンジャパンの支援が終了した後、フィリピンの支援地域のパートナー団体と直接つながることで支援を継続しています。昨年は45人の大学生を支援し、約170万円の奨学金を届けました。



フィリピンスタディツアーでは支援地域の小学校を訪問。




———瀧さんご自身が現在の活動に関わるようになった経緯を教えてください。


昨年に行われたフィリピンスタディーツアーに参加したことで、活動の意義を感じたからです。

———瀧さんがフェトレードを知ったきっかけは?


中学生の時、英語の教材にフェアトレードを取り上げた単元があり、そこで初めてフェアトレードを知りました。

———フェアトレードやエシカルを知って変わったことはありますか?


そのような商品があったときに以前より注目するようになったことです。


———エシカル&フェアトレードの商品でお気に入りのものはありますか? 


私たちSalamat"A"が販売しているお花のピアスが気に入っています。 Salamat”A”で扱っているフェアトレードアクセサリーは、現地の素材や伝統を活かしたものが多く、現地の方が心を込めて作ってくださっているのが特徴です。




毎年、スタディツアーの際に買い付けして、日本で販売した売上が活動や奨学金の資金となります。




———エシカルなものを選ぶと街や人、社会はどのように変わると思いますか?


ものを選ぶときに、ただ安いから、見た目がいいからだけで選ぶのではなく、エシカルについても少し考えることで、街や人、社会について考えるきっかけにつながると思います。普段何気なく選択していたことが、自分だけのことではなく、周囲に目を向けることで、街や人、社会に「輪」をもたらすことにつながると思います。1人ではなく、それが大きくなり、より多くの人が賛同することで、より大きな「輪」を創っていくことができると思います。


———いまの社会でフェアトレードにできることはあると思いますか?


情報化やIT化が進みコミュニケーションが希薄になってしまう今だからこそ、フェアトレードで、人と人の気持ちを繋げるきっかっけにすることができると思います。


Salamat”A”では、フェアトレード商品の販売を通して、家庭の収入確保、子ども教育支援に繋げています。フェアトレードのものを選ぶことで、誰かの力になれたり、誰かのことを想うことができるのはとても素敵なことだと考えています。もちろん、どんなものや商品にも生産者がいて、販売する人がいますが、よりその人のことを想うことができたり、近くに感じることができるのがフェアトレードの魅力だと考えます。




京王線幡ヶ谷駅すぐの六号坂商店街で野菜販売を行っています。(現在は休止中)




———団体としてこれから取り組んでいきたいこと、伝えていきたいことを教えてください。


より多くの機会でフェアトレード商品の販売・周知を行い、フィリピンの方の素敵なアクセサリーを見ていただきたいです。そして、子どもたちの教育支援につなげていきたいと考えています。


———瀧さんご自身のSDGsやフェアトレード・エシカルに関する目標を一言お願いします


このような活動に参加し、様々な経験・知識を持った方とお会いし、お話しする機会をいただくことで、自分だけでなく、周りや社会について考える時間を増やしていくことができました。そのうえで、私自身も自分にできることから少しずつ出来るところから取り組んでみたいと思っています。



<団体概要>

団体名 日本大学文理学部学生国際ボランティアグループ Salamat”A”

設立時期 2006年

HP・SNSのURL

Instagram:@salamat_a_chs

Twitter: @SalamatA_nu

主な活動内容 奨学金支援・寄付物品支援・フェアトレード商品の販売

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